概要
Oracleデータベースの様々な損傷パターンと、それぞれに対する効果的な復旧アプローチを総合的に解説します。データベース障害が発生した際、適切な診断と復旧戦略を選択することが重要です。
損傷パターンの分類
- データファイル破損 - ブロック破損、ヘッダー破損など
- 制御ファイル破損 - データベース起動不能の原因
- REDOログ破損 - トランザクション復旧の障害
- システムテーブルスペース破損 - データディクショナリの損傷
- UNDOセグメント破損 - ORA-00600エラーの原因
復旧アプローチ
レベル1: 標準リカバリ
RMANまたはユーザー管理バックアップからの復旧を試みます。完全なバックアップとアーカイブログが利用可能な場合に最適です。
レベル2: 高度なリカバリ
標準リカバリが失敗した場合、DBRECOVERを使用してデータファイルから直接データを抽出します。バックアップがない状況でも対応可能です。
レベル3: 緊急データ救出
制御ファイルやシステムテーブルスペースが完全に破損している場合でも、DBRECOVERはデータファイルを直接解析してデータを救出できます。
まとめ
データベース障害からの復旧は、障害の種類と利用可能なリソースによって最適なアプローチが異なります。DBRECOVERは、従来の方法では復旧不可能なケースでも高い成功率でデータを救出できる強力なツールです。